眼鏡作製技能士の資格は取ったけどまだまだ実力ぶそくだなぁとか、認定眼鏡士の生涯教育で視覚検査について学んだけどもっと勉強したいなぁとか、どうしたら両眼視機能を積極的にやれるようになるのかなぁとか、両眼視機能検査はドイツ式と米国式のどちらがいいんだろうとか、両眼視機能の検査方法は理解しているんだけど理屈がなぁとか
色々悩んでいませんか?
本記事では、視覚検査の前半にあたる両眼明視テストについて書いてみました。読むとすぐに取り組みたいと思うような視覚検査の内容を独自の視点でまとめてみました。
今すぐ使える!眼鏡作製技能士のための視覚検査ー両眼明視編ー
- 視覚検査の基礎
- 視覚について
- 両眼単一明視について
- 眼鏡作製技能士の役割
- 両眼明視テストの中で重要なポイントとなる検査法
- 視覚検査の手順
- 重要なポイントとなる3つの検査法
視覚検査の基礎
視覚について
視覚は、両眼の網膜上に結像した光刺激が受容体である視細胞で電気信号に変換され、視覚伝導路を経由して大脳に伝えられて生じる感覚と定義されています。
この視覚には、下の図にあるように6つの機能がありますが、めがねを作製で必要な機能は、視力、眼球運動、調節、両眼視の4つになります。
めがね作りに必要な4つの視覚機能
他の2つの視覚機能はめがね作りには関係しないの!?😒
勿論、無関係ではない。光覚と色覚はコントラスト感度に関係するからカラーレンズの選択で使うし、視野は車の運転や累進眼鏡などフレーム選びにも関係してくるよね。
それから、もう一つ大事なことは緑内障や網膜色素変性症など隠れた眼病との関連性が高いから眼科との医療連携にも関係してくるんだよ。
そうなんだ😊
両眼単一明視について
めがね作りで求められることは両眼単一明視です。これは、両眼明視と両眼単一視が合わさったものです。もう一度、上の図を見て下さい。
両眼明視は、青色の弧状線で描かれた部分で屈折・調節検査によってハッキリ見えるように補正することができます。
両眼単一視は、緑色の弧状線で描かれた部分で両眼視機能検査によって一つ見えるように補正することができます。
そして、大切なことは青色と緑色の弧状線が重なっている部分は、両眼明視と両眼単一視が遠方から近方まで眼球運動と調節の相互作用によって機能していることです。
掛け心地の良いめがねは、これら4つの基本的な視機能検査を通して初めて得ることができます。
眼鏡作製技能士の役割
眼鏡作製技能士の仕事の流れ
眼鏡作製技能士の役割は、来店したお客に対して一日中快適に掛けられる掛け心地の良いめがねを提供すること、そして、これら4つの視覚検査を実施しても健全な視機能が得られなかった場合は眼科受診を推奨することです。
そのためには、この流れを理解し使命感を持って日々の業務を進めていくことが大切です。
コメント
コメント一覧 (2件)
[…] 。解剖学的には平滑筋で緩慢な動作や継続作業に適しています。水晶体と連動して遠方から近方までのピント合わせ機能に関与しており、3次元空間における両眼明視に寄与しています。 […]
[…] 。解剖学的には平滑筋で緩慢な動作や継続作業に適しています。水晶体と連動して遠方から近方までのピント合わせ機能に関与しており、3次元空間における両眼明視に寄与しています。 […]