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    和田 修
    1953年生まれ 鹿児島県出身 長野県在住

    1976年 東洋大学法学部卒業
    1990年 東京理科大学理学部物理学科卒業


 大学卒業後、日本コンタクトレンズ研究所および眼科勤務を経て、1983年から7年間、早稲田眼鏡学校の専任講師として、コンタクトレンズと視覚生理学を担当。1989年にセイコーエプソン(株)に入社し、コンタクトレンズ、眼鏡レンズおよびカラーマネージメントに関する研究開発に従事。2013年1月に退社し、「累進眼鏡科学研究所」を設立する。2013年度より(公社)日本眼鏡技術者協会が主催する生涯教育の講師を努める。


所属団体:日本眼光学学会、日本眼鏡学会、(公社)日本眼鏡技術者協会

私の眼鏡に関する経歴

職歴(2023年6月現在 )

  •  眼科勤務歴12年
  •  眼鏡学校講師歴7年
  •  眼鏡およびコンタクトレンズ研究開発歴34年
  •  カラーマネージメント研究開発歴11年

資格

  •  認定眼鏡士
  •  OMA(眼科検査士)

著書・出版物

  •  コンタクトレンズの基礎
  •  コンタクトレンズの理論と実技(上下)
  •  ワンポイント眼鏡学(「近代めがね」連載終了)
  •  40歳からの眼鏡を科学する(月刊「眼鏡」連載終了)
  •  40歳からの視機能検査-累進眼鏡を科学する-(眼鏡光学出版社)

関連する学会発表

  •  瞬目時の眼瞼の動きについて:和田修・平野東・曲谷久雄,日本眼光学学 会誌,第9巻,第
     1号,P15-P19,1988.
  •  交替視型バイフォーカルCLのセグメント高さに関する研究:和田修 他, 日コレ誌37
     ,229-233,1995
  •  Analysis of Color Breakup in Field-Sequential Color Projection System For Large
     Area Displays:O.Wada,Proceedings of ID W'99,993-996
  •  累進屈折力レンズの臨床上課題-遠用アイポイントの重要性-:和田修,眼鏡ジャーナル
     Vol.14-2,35-40,2011
  •  累進帯域最適シフト設計を用いた初装用累進屈折力レンズの開発:和田修他,眼鏡ジャー
     ナル Vol.15-1,29-33,2011
  •  眼の下方回旋量と下眼瞼運動の相互作用:和田修,眼鏡ジャーナル Vol.17-1,16-20
     ,2013
  • 眼鏡作製技能士支援システムの開発:和田修,眼鏡ジャーナル Vol.26-1,69-78,2022

トップメッセージ

2020年を振り返って!New

 **2020年を振り返って!

2020年は、コロナに始まり、コロナで終わった1年でした。これまでの日常生活が一変し、新年になっても収まる気配はありません。それでも、希望をもって少しづつ前に進めていかなければなりません。さて、今年も同様に累進眼鏡科学研究所の主柱である3つの事業(教育事業、開発事業、眼鏡ビジネス)昨年の1年間を振り返ってみたいと思います。

①教育事業
 2020年は(公社)日本眼鏡技術者協会が主催する生涯教育の講師活動を中心に行っていく予定で進めてきましたが、認定眼鏡士の皆様もご存じの通り、殆どすべての講習会(座学講座、実技講座)が中止となりました。私も6か所程度の支部を担当する予定でしたが、残念ながら、実施することはできませんでした。なお、この活動は全国北海道から沖縄までの30か所以上の支部を10名程度の講師陣で分担し、毎年7月から11月の間に認定眼鏡士に対する講習会(座学講座、実技講座)を実施するものです。来年度についても、どのようになるか判らない状況にありますが、個人的には実行可能な手段を駆使して皆様へのお手伝いが出来ればと思っているところです。

②開発事業
 現在、当研究所では累進眼鏡で最も重要な「見え心地」と「掛け心地」を実現するための眼鏡解析ツール「究める君」を開発しています。一昨年までは、眼鏡設計ツールおよび 視機能解析シミュレーターを開発、発売しておりましたが、昨年度からは、これらの二つのソフトを合体し、更に、自己(現状)分析と豆知識を追加した七項目(累進眼鏡の七つ道具と呼んでいます)が連動して操作できる解析ソフト「眼鏡アドバイザー」の開発を進めてきました。また、コロナ禍においては県外出張が出来なくなり、眼鏡店の皆様とお会いする機会がなく情報提供の場がなくなってしまいました。これを解消するための方法として、新たにWebセミナーを開設致しました。現在は「眼鏡アドバイザーの紹介」というテーマで各項目を動画で紹介しているところです。興味がありましたら是非お立寄り下さい。

③眼鏡ビジネス
 今年も、昨年度に引き続き、多くの眼鏡店様に赴いていろいろな情報交換していきたいと願っておりますが、現在のコロナ禍においてはなかなか難しい状況にあります。これを打開する唯一の方法は、Zoomの活用かも知れません。当研究所のホームページをご覧頂き、ご不明な点やお話ししたいことがありましたら、気軽にご連絡下さい。Zoomでのお話も可能かと思います。


 以上です。本年も更に飛躍できるように頑張っていきたいと考えています。皆様も、2021年を良い年にして下さい。また、何処かでお会いしたら気軽に声を掛けて下さい。

累進眼鏡科学研究の目的

  累進眼鏡科学研究所は、健全な眼鏡業界を回帰することを目的として設立したものです。当
 研究所は、事業概要にも書きましたが、教育支援、開発支援およびビジネス支援の3つの支援
 事業を展開していきます。

勝者の見えない消耗戦?

  現在、眼鏡業界は大手量販店が得意とする土俵の中で、勝者の見えない消耗戦を展開してい
 ます。しかしながら、現在は、バブル期に生まれた大量生産および大量消費、使い捨ての時代
 の中で、メガネの複数所持やTPOによる使い分けなど一般雑貨と同じような販売が続いてい
 ます。

インターネットで"半医半商"を検索してみると!

  皆様は、インターネットで「半医半商」という言葉を検索したことがあるでしょうか?この
 言葉を検索すると、眼鏡ビジネス以外で検索されることはありません。いつ頃、誰が言い始め
 たのか分かりませんが、眼鏡の先人達が如何に眼鏡商としての責任とプライドを持ってお客様
 に接していたかが想像できます。

3つの支援事業への思い

  私が、60歳定年の1年を残して退職し、当研究所において3つの支援事業を立ち上げた理
 由はここにあります。具体的な事業領域については、事業概要にありますので、ここでは、
 その動機についてお話したいと思います。

「木を見て森を見ず」は出来ない!

  3つの事業の中で、教育支援事業と開発支援事業については、メニューのトップ私の眼鏡
 に関する経歴」から容易に理解ができると思われます。しかしながら、ビジネス支援について
 は実績がないのではと思われる方が多いのではないかと思います。その通りです。私の経歴の
 中には、公認会計士や中小企業診断士やMBA(経営修士)と言った資格はありませんので、
 経営コンサルタントのように個々の眼鏡店様の経営状況を判断して、ビジネス支援することは
 出来ません。

「森を見て木を見ず」なら出来る!

  私は、これまでの間、技術を通して眼鏡業界を見てきました。眼鏡ビジネスが「一般雑貨ビ
 ジネス」であれば、私の実力では全く太刀打ちできません。しかしながら、眼鏡ビジネスは、
 半医半商を基軸にした地域密着型のビジネスです。従って、眼鏡の技術的な背景をしっかり理
 解していないと眼鏡ビジネスはできません。例えば、眼鏡業界は、家電業界のように寡占化傾
 向にあると言われています。私の町にもヤマダ電気とK's電気の二つの量販店があり、規模
 の違いにより寡占状態にあります。
 
  一方、眼鏡店も10店舗くらいはありますが、その一つひとつの眼鏡店様の規模をみると、
 電気業界とは全く異なり大きな差はありません。重要な事は会社の売上ではなく、店舗当たり
 の売上をどう上げるかが重要なのです。眼鏡店ビジネスの本質は半医半商を基軸にした地域蜜
 着型のビジネスですので、これを実現するための戦略を立てて実行していけば良いのです。私
 が考えているビジネス支援事業とは、個々の眼鏡店様にフォーカスしたものではなく、眼鏡業
 界に携わるあらゆる企業(眼鏡機器メーカー様、眼鏡フレームおよびレンズメーカー様、眼鏡
 店様など)の方々がWin-Winの関係で連携するビジネスです。

次世代眼鏡ビジネスへの転換

  眼鏡業界は今、不健全な価格破壊の状態にあり、次世代眼鏡ビジネスへの転換に向けて、新
 しい価値となるものを産み出す時期に来ています。次世代眼鏡ビジネスへの転換とは、「低価
 格を基軸にした雑貨的なビジネス戦略」という土俵から「半医半商を基軸にした地域密着型の
 ビジネス戦略」という土俵に転換する必要があります。一言でいえば原点回帰です。しかしな
 がら、それだけでは次世代とは言えません。私が考える次世代眼鏡ビジネスとは、前述のとお
 り眼鏡業界に携わる企業が垂直統合するイメージです。当研究所では、それを実現するために
 、 3つの支援事業を展開していきます。私自身にとって最もチャレンジブルな事業になると
 信じています。眼鏡店様、企業様で興味のある方は、是非、ご連絡下さい。一緒にやりましょ
 う!

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何故、累進眼鏡!

累進眼鏡調製では全ての技術と知識が必要

  昔から「名は体を表す」を表すと言います。私も「累進眼鏡科学研究所」という名前にす
 るまでに色々と考えました。最終的に、この名前に決定した理由は、


  •  累進眼鏡には、眼鏡調製技術に関するすべての要素が含まれていること。
  •  次世代というキーワードを考えると、確実に超高齢社会 となり、累進眼鏡の需要が拡大
     されること。
  •  私自身が研究開発に従事した経験があり、得意分野であること。


 等の思いがあったからです。累進眼鏡を極めるということは、全ての眼鏡調製技術を会得する
 ことと同義と考えています。つまり、累進眼鏡を調製するためには、屈折および調節の知識、
 両眼視機能の知識、眼病に関するプライマリーケアの知識の全てに熟知していないと正しく対
 処することはできません。

好むと好まざるに関わらずお客様は眼鏡店にやってくる!

  次世代の眼鏡店は、ご来店されたお客様に眼鏡を販売するだけではなく、信頼のおける眼科
 医と連携して地域のビジョンケアを守っていく必要があります。累進眼鏡を購入したいと考え
 るお客様で、視力低下が緩慢であれば、先ず眼鏡店様にご来店されることが多いと思います。
 お客様の眼の状態が単純な屈折異常や加齢に伴う老視眼であれば問題ありませんが、好むと好
 まざるに関わらず、白内障緑内障網膜症などの加齢に伴って発症する眼病を抱えたお客様
 も眼鏡店に来店します。

眼鏡店でできるプライマリケアとは?

  眼病の鉄則は、早期発見、早期治療が第一優先であり、眼科医でなければ対処することはで
 きません。眼鏡店の対応としては、視力検査において正常な視力が出なければ、中間透光体
 異常を想定して、信頼のおける眼科医に相談すれば良いと思います。眼鏡販売は2の次です。
 これが眼鏡店におけるプライマリーケアです。

最後に!

  累進眼鏡科学研究所が考える次世代の眼鏡ビジネス戦略とは、このような半医半商を基軸に
 した地域密着型のビジネス戦略です。眼鏡店様、企業様で興味のある方は、是非、ご連絡下さ
 い。一緒にやりましょう!

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